K-POPの謎解きブログ

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【Red Velvet】Peek-A-Boo(피카부)考察

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こんにちは、エトです。
今回は「Peek-A-Boo」の考察です。

第一章: MVの謎

MVを1度観れば大方のストーリーは分かるだろう。
これは「ピザ屋の配達員を狙った事件」である。

では何故彼女たちは殺人を犯すのか、そして彼女たちの背景にある物とは一体何なのか。詳しく考えていく。

石弓を携えたイェリを中心に立つ5人。彼女たちの目の前には大きな「満月」が輝いている。

"PIZZA"のランプを灯した車から慌てた様子で降り、公衆電話に駆け寄る男性。車の中には誰かがいる。

オープニングとエンディングがリンクした構成だ。

真っ赤な服を身に纏い、退廃的な部屋と表情で気怠そうなメンバー。退屈な日常に辟易としているようだ。

場面が変わり、スルギとアイリーンが映る。アイリーンは手に「カミソリ」を持っている。

しかし、"Oh Gosh!"(あらまぁ!) と言うとスルギの顔に傷がついていた。うっかり切ってしまったか?

かと思えば次の瞬間には平然としている。

椅子に座った人間とカミソリ」という要素で思いつくものは「スウィーニー・トッド」である。

スウィーニー・トッドとは、イギリスの小説に登場する連続殺人犯の理髪師の話(フィクション)である。彼の店の椅子には仕掛けがあり、裕福な人間を地下に落として殺害し金品を奪い取り、カミソリで喉を掻っ切ってトドメを刺す

恐らく2人はその"ごっこ遊び"をしてスリルを楽しんでいたのだろう。

次に登場するのはウェンディとジョイ。ピザに宝石を置いて遊んでいるようだ。本来食べ物であるピザで遊んでいるのは、ピザを食べる事が目的ではなく、その配達員が目的だからだ。

また、宝石を用いてボードゲームのような遊びをしているが宝石は歴代の配達員の魂の化身とも考えられる。

すると何かを発見したような仕草をするメンバー。テーブルの上には骸骨。過去に仕留めた配達員のものか。

今回のターゲットは赤いユニフォームを着た配達員だ。

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ピザを受け取るイェリの後ろでターゲットを一瞥するアイリーン。

ピザで作った家とジョイ。ピザで家を作るとなると材料は違えど思い浮かぶのは「ヘンゼルとグレーテル」だ。

親に捨てられた兄妹が森の中で見つけた「お菓子の家」に住む魔女に誘われるが、殺して食べられそうになるという話。

先程触れたスウィーニー・トッドしかり、ヘンゼルとグレーテルしかり、今回のMVにも共通する点は「ターゲットに近付く時は親しいフリをする」というところだ。

配達員が家から去る姿を見届ける為に楽しそうに廊下を走っている。恐ろしいのはケースの中に飾られているのは歴代のターゲットになった配達員のユニフォームだ。

ピザの箱までコレクションしている異常さ。

そう言えばピザ屋の配達員が来たのに、彼女たちはまだ襲っていない。オープニング〜バルコニーから見える月は「三日月」だったが、MV中間ではその月の位置がどんどん真上に上がりつつある。

恐らく彼女たちは満月の夜に配達員を襲うのだろう。

三日月が満月になるには12日程かかるようだ。

その12日間を"配達員狩り"の武器の手入れや練習に充てているのか。

部屋にも武器がたくさんあり、イェリの手には銃が構えられている。横に置かれていた人形はグロテスクな姿だ。愛玩する人形をこのように傷つける精神状態はサイコパスとしか表現出来ない。

つまり、"配達員狩り"をする心情に憎しみなどの感情は一切無く、むしろ恋をした相手を愛するあまり殺してしまうという恐ろしい性癖を持っているのだ。

ここでイェリが持っている新聞に注目すると、消防士の写真と共に"Robust winds fan flames"とある。訳すと「暴風が炎を煽る」とでもなろうか。

火事現場のニュースだが、暴風に炎を煽られて大火事になったのだろう。何故この記事をイェリが持っているのか?彼女たちに何か関連があるのか?

そしてアイリーンが電話を掛けている。背景には満月の絵。いよいよ彼を呼び出し、"配達員狩り"が始まるのだろうか。浮き足立った様子で階段を駆け下りている。

到着した配達員。迎え入れる際のアイリーンの笑顔がまた恐怖を増長させる。

しかし、日が変わり他のメンバー練習を重ねている。まだ完全な満月では無かったのだろう。だが本番はもうすぐだ。

彼女たちのごっこ遊びは続いており、ジョイがロウソクに囲まれている。ヘンゼルとグレーテルで魔女の役をしていたジョイが火に囲まれているー

まるで数百年前にヨーロッパで大流行した"魔女狩り"としての火あぶりの刑の真似を見ているようだ。

そんな彼女たちを窓から覗く配達員。その姿をジョイはしっかりと捉えていた。

彼女たちは配達を口実に屋敷に招き入れているのではなく、配達員が自ら彼女たちの魅力に当てられて惹き寄せられるように仕向けているのだ。

今から遊びの"魔女狩りごっこ"では無く、自らの"配達員狩り"が行われる事も知らずに。

屋敷で楽しそうに遊ぶ配達員と彼女たち。

目隠しをしてゼリーを食べるという遊びをしていたがー

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0時になると途端に時計に視線を送り、立ち上がる。

周りの異変を何となく察した配達員。

彼女たちは0時になると先程までのニコニコとした表情から一変、サイコパスの様な鋭い視線で持って武器を携え廊下を歩いている。

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彼の目隠しが外されるとそこにはウェンディがいた。

すると、今さっきまでいたウェンディがスルギ→ジョイ→アイリーン→イェリと次々に姿を変えて配達員を連れて走るのだ。

しかしその後にはイェリが構えた石弓に撃たれて頰に怪我を負ってしまう。

ここで疑問が浮上する。


今まで何人もの配達員を狩り、練習に練習を重ねたはずのイェリが的を外したのか


それは、恐らくアイリーンが最後に手を下すからだ。

最後に配達員とタクシーの傍にいるシーンの後にユニフォームが映るという事は、アイリーンがトドメを刺したと容易に想像できる。

つまり、イェリはわざと石弓を外して配達員に恐怖心を与え、共に逃げたアイリーンに安心していたところ彼女にトドメを刺されるといったシナリオだ。

MV序盤で触れたスウィーニー・トッドをもう一度確認しよう。彼は「親しいフリをしてターゲットに近付き、相手を確実に仕留める」のだ。ピザ屋の配達と彼女たちのように。

そして、スルギの頰に傷が付くがそれくらいでは死なない。最後は首を掻っ切って殺害する。まさにイェリが頰に傷をつける→アイリーンが殺害する流れと一致する。

また、この危険な遊びの加害者役はアイリーンが一番に映っている。このような遊びで加害者役を買って出るアイリーンの神経はサイコパス気質に溢れている。

ここで思い出して欲しいMVが「Rookie」だ。
彼女たちが童話の世界から出るというシナリオは、全てアイリーンが仕組んでいた。つまり、この"配達員狩り"もアイリーンが始めたのではないだろうか。

Russian Roulette」もアイリーンが原因となってメンバー同士が争っている。彼女が全ての元凶なのだ。

MVのストーリーに話を戻そう。イェリに弓を掠められ恐怖心でいっぱいの配達員は逃げるように車に乗り、近くにあった公衆電話からSOSを出そうとするが電話は繋がらず、焦燥感を表している。

皮肉にも公衆電話の横の貼り紙にはおびただしい数の"MISSING DELIVERY BOYZ"(行方不明の配達員たち)の顔写真が並んでいた。

彼もまた、彼女たちのコレクションに追加された哀れな配達員と化したのだ。

彼女たちの目の前には大きな満月が燦然と輝いていた。


ここで「」に関する話をしよう。

今となっては科学的根拠に欠ける部分があるが、アメリカの精神科医アーノルド・L・リーバー氏が発表した「バイオタイド理論」によると、「満月の夜には凶悪的犯罪が増加する」と言うのだ。

月と犯罪の関係は英語の単語にも反映される。

①"lunatic(狂人じみた)"
ラテン語で「月に影響された」の意。
ギリシャ神話に登場する月の女神「ルナ」が語源。

②"moonstruck(気が狂った)"
→直訳すると「月に(頭を)打たれた」という意味から狂ったと訳される。


ここでアイリーンが配達員を呼び寄せる時の背景に注目する。満月は分かるが「海(波)」の意味がよく分からなかった。

しかしアーノルド・L・リーバー氏の理論によると、地球と人間の7〜8割を占める水分が月の周期によって様々な影響(満潮や月経周期)を与えているというのだ。

昔はこれが通説とされていた為、MVでもこの話を採用したのだろう。



MVの内容は以上だと考えている。
ただ、このままでは何点か謎が残る。



彼女たちは何者なのか?

①アイリーンだけが生存し、他は幽霊になった

MVに映るものとイメージ写真の屋敷は全くの別物であるという事から、新聞記事にあった火事で彼女たちの屋敷は全焼し、(火事の原因はイメージ写真に映る雷か?)

そしてアイリーンだけが生き残ったという考えだ。理由はアイリーンのキラキラと輝く衣装に対する4人の黒が基調の衣装との対比だ。

また、廊下を走っているシーンで初めにアイリーンは映っていなかったのに突如現れたりする現象を踏まえて。アイリーンと4人にの間には何かがあるに違いない。


②吸血鬼

これまでのMVを引き継いで。また満月の夜に手を下す性格や、血を連想させる真っ赤な衣装を身につけている点から。


③魔女

ターゲットに初めは親しく近付くが、本性は猟奇的殺人犯のサイコパスであるという点から。また、吸血鬼にも通じるが満月は最も悪霊や魔力が高まるという謂れから。

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そして興味深いのは、同じアルバムのティザー動画でレコードに映り込む「Peek-A-Boo」のMV。最後の方に映る「オオカミ」は登場しない。

しかし、魔女はオオカミに変身できるという能力がある点からも、魔女である可能性は大いに考えられる。


なぜ配達員と共にメンバーは逃げたのか?

分身したように思えるがこれはある種のメタファーで、これまで彼女たちが見せていたサイコパスな面とは違う「恋をした純粋な少女」の二面性を見せていると考えている。つまり、好きな人を逃がしてあげたいという「2つ目の人格」が突如現れたのだろう。

彼女たちがサイコパスと純粋な少女の二面性を持つ可能性は歌詞からも考えられる。


"버튼을 눌러보자 쿵푸만큼 빨리 중간에 내 맘 변해도 놀라지 말기 (ボタンを押せばカンフーのように早く 途中で私の心が変わっても驚かないわ)"


ボタンを押した瞬間に人格が素早く変わるといった現象に彼女たちは驚いている様子が全く無いのだ。


第二章: モチーフとなった作品

今回のMVやイメージ写真を見ていると、モチーフとなった作品が何点か思い浮かぶ。

スウィーニー・トッド

これについては第一章の序盤で詳しく触れたので、是非そちらを確認してほしい。


②스토커(ストーカー)

パク・チャヌク監督によるホラーサイコ映画。

ビジュアル面で重なる部分がいくつかある。恐らくこの作品はストーリーでは無く、パク監督の醸し出す耽美な美術面が影響を与えているのではないだろうか。


③箪笥

キム・ジウン監督によるホラー映画。
こちらも「イノセントガーデン」と同じく、ストーリーではなく美術面で影響を受けている印象だ。


④THE SHiNiNG

スタンリー・キューブリック監督による作品。
サイコホラー映画の最高傑作とも呼ばれ高い。

※この作品については内容にも少し触れるため、ネタバレが苦手な方は飛ばして下さい※

小説家を志す主人公ジャックは、冬は雪で閉鎖されるホテルの管理人として家族と共に住む。しかしそこは昔家族を殺し、自身も自殺したという所謂「事故物件」だったが、小説家希望のジャックはむしろそれを快く受け入れる。

息子のダニー、そしてホテルの料理人のハロルドは「シャイニング」という特殊能力を持っており、その特殊能力が不幸を奏しホテル内の超常現象を目撃してしまう。

超常現象に翻弄される家族は、最終的にどうなるのか。考察に直接的な関連は無い為、結末は書かないようにする。

彼女たちは薄着なのに冬物のブーツを履いているのは、映画の舞台が雪深い山という要素に繋がりを感じる。

また、子どものダニーが「シャイニング」という特殊能力を持っている事に関連付けるとするならば、ウェンディのイメージ写真で見られる分離した様子や、1人だけ子どもっぽい服装を身につけている現象の根拠ともなり得る。

ビジュアル面でもそっくりで、手の角度まで同じだ。こちらも①〜③に同じく話の内容というよりは美術面での影響がほとんどだろう。

また、これに関しては単なる偶然の可能性の方が高いように思えるが「ウェンディ」という登場人物の存在に偶然とも必然とも言えない何かを感じた。

しかし感服すべき点は、ビジュアル面での影響も全て「ホラー映画」からの着想というところだ。この徹底振りは凄い。


⑤Emily Wants To Play

個人的に激推したい説はこれである。

今までは映画モチーフを紹介したが、これだけはホラーゲームである。

舞台は屋敷。プレイ主の設定は「ピザ屋の配達員」だ。

欧米ではホラーゲームの主人公がピザ屋の配達員というのはメジャーで、すなわち「」を意味するという。

ある雨の日にピザ屋の配達員はお屋敷にピザを届けるが、が落ちたと同時に閉じ込められてしまう。概要はこの屋敷からの脱出ゲームだ。

何より興味深いのは、配達員は23時にピザを届けに来たのだが0時になると襲われるという点だ。

襲いに来るのは3体の人形とエミリー。彼女は昔母親に殺された事をきっかけに生き霊となってしまい遊び相手としてピザ屋の配達員を夜な夜な呼び、ゲームをするのだ。

"Emily Wants To Play(エミリーは遊びたい)"というタイトルからして、彼女は悪意があって襲っているのでは無く、単純に遊びたい心理なのである。


(※人形が目の前に突如現れるキャプを載せたかったが、絵面が怖すぎるため自粛)


あらゆる方面から「バァ!」と出て来る場面はさながら「Peek-A-Boo, 까꿍, いないいないばぁ」そのものだ。

もしこのゲームになぞらえてMVを再考するならば、アイリーンが生き霊で他の4人はアイリーンのお人形という考え方も可能だ。

ゲームでは生き霊のエミリーがPCから、MVではアイリーンが電話でピザの注文を行なっている。

①〜④まではビジュアル面での影響が感じられたが、⑤に関してはストーリーが似ている印象だ。

ここでゼリーの色に注目してほしい。配達員とイェリの前に置かれたゼリーは黒っぽく、他は緑色だ。しかし、いざ配達員が食べているゼリーを見ると緑色なのである。

黒から緑に変わったタイミングは0時。

ここで緑色と狂気に関する話をしよう。

アブサン」という緑色のお酒がある。度数が高く、幻覚作用ーつまり麻薬と同じ効果があるそうだ。

その昔ゴッホ自身や太宰治の作品にも登場したアブサン。人々は幻覚に陥り「狂気の元凶」と呼ばれた。

すなわち0時になったタイミングでゼリーが緑色になった=彼女たちの精神状態が狂気の最高潮に達した

と考えられないだろうか。


第三章: ティザー写真の謎

Ⅰ. 衣装の謎

イェリの服には"LOVE SEES NO COLOUR"(条件や偏見の無い愛)と書いてある。

MVではスルギの服に"Love is(愛は)"とも書いてある。

Hapiness」考察でも触れたが、やはりRedVelvetは愛の在り方に言及する事が今後もあるだろう。

ここにおいての「偏見の無い愛」とは

人種の違い(MVなら欧米人とアジア人等)
人間や幽霊との違い
恋愛対象としての性別の違い

この3つが考えられるのではないか。

しかしMVでは偏見の無いメンバーに対し、彼女たちの本来の姿(人種or幽霊or恋愛対象)を知り配達員は一目散に逃げてしまう。

それを見て「偏見の無い愛」の服を着たイェリが配達員に失望し、石弓で撃った事も可能性として考えられる。

"이상해 어라 넌 좀 달라 이런 게임 멈추고 너를 다시 보게 돼 무섭지 않아 난 새로운 얘기가 펼쳐질 거라는 걸 방금 느꼈으니까 (おかしい あなたはちょっと違う こんなゲーム中断してまたあなたを見てしまう 怖くないの 私は新しい話が広がっていくのを今感じたから)"


本当なら配達員を逃すはずの彼女たちは、配達員が「偏見的な愛」の持ち主だった事を知り"おかしい"と思い"ゲーム(=Love)"を中断し、"新しい話(殺し)"を始めようと"今決心した"のだ。


ウェンディの服には"THEREE SISTERS"とある。三姉妹とMVに関する要素を考えると「運命の三姉妹」が思いつく。

運命の三姉妹」とはギリシャ神話に登場するクロートー, ラケシス, アトロポスの3人でまとめて「モイラ」と呼ばれる。モイラはギリシャ語で元来「割り当て」ーつまり人間で言うと「寿命」を司る女神として3人がそれぞれの役割を担っていた。

人間の寿命を糸の長さに見立て、
クロートーは「糸を紡ぎ
ラケシスは「その糸の長さを測り
アトロポスが「最後に切る」のだ。

こうして人間の寿命(=生命の長さ)は決められた。RedVelvetも配達員の寿命を決める存在であった事から「運命の三姉妹」との関連性は伺える。

だからウェンディの武器はハサミだっただろうか。


①スルギだけが虹色の衣装ではない

これについては今回のMVに直接的な関係が無く、以前からスルギだけ衣装が異なっていた事の延長線上にあると思われる。

②アイリーンだけが赤いブーツを履いている

やはりアイリーンと4人の決定的な違いを反映させているようだ。

また、アイリーンの靴に注目すると片足だけ違う靴を履いているようにも見える。

アイリーンの存在がどのような影響を及ぼしているのかについては今後も楽しみに見守りたい。


そしてやはり「不思議の国のアリス」的要素の代表である「カップ」がウェンディのリボンに現れたようだ。

こちらもグループ系の謎なので、今後とも注視して関連性について考えていく。


Ⅱ. 黄色い車の謎

イメージ写真の数枚に登場する黄色い車。不思議な点は「スルギと共に映っている」というところである。3枚目に至ってはスルギだけ車の方を見ている

今までRedVelvetの作品には「車」が多く登場した為、今回もその関連だと考えられる。

第四章: 社会批判的要素

Hapiness
資本主義
Dumb Dumb, Russian Roulette
資本主義, マスメディア, いじめ
7월7일
セウォル号事件

とMVでは社会的(批判)要素を取り入れてきたが、今回はどんな要素があるのか。


Ⅰ. 現代の恋愛におけるスタンス

"맞아 난 좀 기분파 헤 금방 또 사랑에 빠져 새것만 좋아해요 반짝거리죠 다들 그렇잖아요 맞죠 (中略) 설렐 때만 사랑이니까 내 친구 모두 소리쳐 넌 정말 문제야 (そう私はちょっと気分屋で ヘヘ すぐまた恋に落ちる新しいものだけ好きなの キラキラしてるでしょ? 皆もそうじゃない そうでしょ? (中略) ときめく時だけ愛だから 私の友達は皆叫ぶの アンタは本当に問題児ね!)"

歌詞を見ると「新しいモノ好きの恋愛体質」な人物が読み取れる。

すぐ恋に落ちやすい気分屋は、相手のキラキラした部分が好きだが、逆に言うとキラキラしていない人間臭い部分が見えると途端に幻滅するのだろう。そうして取っ替え引っ替えする彼女を見て友人たちが「アイツはおかしい!」と言っているーそんな図が浮かぶ。

MVで一際大きなダイヤモンドをかざすウェンディを見てもそうだ。ダイヤモンドには「情熱的な愛」の意味がある。しかし、この情熱は「熱しやすく冷めやすい」のだろう。


Ⅱ. ピザゲート事件

この説に関しては書く事に躊躇いがあったが、思い当たる要素が多いため書いてみる。

ピザゲート事件」とはワシントン州のピザ店が「小児性愛」に関する拠点になっているというニュースだ。

被害者からの通報も物的証拠も何も無いが、様々な噂をピザゲート事件反対派がスレッドに書き込み、事態はウソかホントか分からない者が実際にピザ店に訪れ発砲する等の大事件となった。政府は「フェイクニュース」という結論を示している。

実際にネット掲示板では「チーズピザ」は「児童ポルノ」の隠語として扱われており、"ピザゲート"に関わる人々は今も「陰謀論」の中に生きている。

タイトルである「Peek-A-Boo」="いないいないばぁ"はそもそも小さな子どもにする遊びなので、そのような意味でもこの説が0%影響していないとも考えられない。

ここで「陰謀論」について少し話をすると、その代表格である「秘密結社」という組織が思い浮かぶ。

実は「Hapiness」MVでも詳しくは触れていないが、「秘密結社による陰謀論」的要素とも捉えられる表現があった。

こじつけ程度に軽く読み流して欲しいが、秘密結社のメンバーには「秘密の暗号」としてのハンドサインがあったり。6に見えるこのハンドサインは彼らの「666=悪魔の数字」にも見えてきたり、私自身も疑念ばかり頭をよぎる(616説もある)。

グロテスクな話だが、このピザゲート事件ではその参加者たちは人肉を食べるパーティーを開催しているとの噂もまことしやかに囁かれている。

MVで配達員を殺害した5人はその後彼をどうしたのか。単なる杞憂に過ぎれば良いが。


第五章: まとめ

①MVはピザ屋の配達員を狙った事件を表す

②事件は満月の夜に起こすのが定石

③発端は恐らくアイリーン

④物語は"Emily Wants To Play"にそっくり


あとがき

「Peek-A-Boo」考察いかがでしたか。

まずはこの膨大な量を読んで下さり本当にありがとうございます。

配達員を狙った少女たちの歪んだ愛情表現をシンプルに映しているかと思えば、見れば見るほど様々な要素が溢れてきて個人的にもすごく難儀な作品でしたが書いてて凄く楽しかったです。

ちょうど上に貼った画像の右下に書いてある
"NOVEMBER 17, 2017 AT EVERYONE'S DOORSTEPS"

普通なら「RELEASE」と書く所を敢えてこのピザ屋との世界観を崩さないように「玄関(へお届け)」と表記するこだわりっぷりには感激しました。

最後の説に関しては本当にこじつけ程度に見て貰えればと思います。ピザゲート事件や秘密結社、陰謀論をもしお調べになる際はお気をつけを。

ストーリーが似ていたホラーゲームも、調べるにあたってどうしてもプレイしたり動画を見たりしたのですが、怖すぎてこのように記事を書くのが遅れたのでそちらも併せてお調べになる際、苦手な方はご注意下さい。

次作は早く書けるようホラー要素が無いことを切実に祈っています(笑)

そしてそして、最後にはなりますが自己満足で始めたこのブログが少しずつたくさんの方の目に留まっているようで先日pv数が急増していました。

こんなブログではありますが、今後とも少しでも楽しめるようなコンテンツになれば何より嬉しいです。


それではまた。 エト