【Red Velvet】Power Up考察
こんにちは、エトです。
今回は「Power Up」の考察です。
今回のMVは1年前の夏にリリースされた「Red Flavor」の続編のような構造。
「Red Flavor考察」をご覧になると更に理解しやすいと思いますので、もし宜しければ是非。
第一章: ティザー写真の謎
①1人だけ座っている
②脚を上げていない
③集合写真で真ん中に位置している
これらの事から今回はイェリにフォーカスを合わせた作品だと考えられる。
また、プールに見立てた写真ではイェリだけが浮き輪をしてプールに入っていない。
これがどのようにMVに影響していくかは第二章で詳しく書く。
そして衣装の共有がここでも見られた。
衣装の共有は「Red Flavor」で沢山見られたので、真偽の程は定かでは無いが2作品の共通点と言える。
第二章: MVの謎
ここでも簡単におさらいをしておこう。
「Red Flavor」では彼女たちはそれぞれフルーツのアイコンを持っていた。
アイリーン=スイカ
スルギ=パイナップル
ウェンディ=オレンジ
ジョイ=キウイ
イェリ=グレープ
そして、MVの内容はそれぞれのフルーツが新芽から果実へ立派に育つという彼女たち自身の成長をも表現したものだった。
それでは早速「Power Up」の内容を確認しよう。
スルギがパイナップルにイヤホンを差す。
このイヤホンもスルギの耳元を見れば分かるように、パイナップルのデザインである。
メンバーはとある部屋にいるが、歌詞からも伝わる夏のとてつもない暑さに部屋が溶けてくる。
"아스팔트 온도 50도 (アスファルトの温度は50度)"
ここで不思議なのは、スルギやイェリ、ジョイの周りの物は確かに「暑さ」で溶けているが、アイリーンだけは自ら「熱さ」で溶かしている、という点だ。
この部屋全体が暑く溶け始めているのは、またもやアイリーンが原因なのだろうか。
部屋をよく見てみよう。
壁=スルギのイエロー
床=ウェンディのブルー
アイロン台の小物=ジョイのグリーン
タオル=イェリのパープル
絵画=アイリーンのスイカ
アイリーンがフルーツのアイコンである点は
「Red Flavor」との関連だろう。
場面が変わり別の部屋へ。
メンバーはレコードを持ってしきりに歩き回っている。
ラボ(研究所)のようなところでメンバーは「Red Flavor」で実らせた果実を更に育てているようだ。その表情からは自信が感じられる。
しかし、イェリだけそのカットが無い。
イェリの鉢は画像左の紫色の物だ。
心無しか小さく成長過程のようにも感じる。
そんな中フルーツを加工する誰かの手が映るが、花の指輪からアイリーンだと分かる。
グレープを持つ手の指輪は確認出来ないが、左に見切れている花がアイリーンのスイカから生えている事から、同じく彼女の手という事が容易に推測できる。
ちなみにこれは「エキノプス」という花で、夏に咲くもの。ちゃんと季節を合わせているのだろうか。
そして花言葉は「権威」とリーダーであるアイリーンにふさわしい。
一方ジョイはレコードを探している。
その中で特定できたレコードは以下の3つだ。
(左から)
①"Rhythm is our business"
SID PHILIPS AND HIS BAND
②"MAKE IT BIG" - WHAM!
③"A WONDERFUL DAY" - Sweet People
これらの3つは恐らくタイトルが彼女たちの願望なのではないかと考えられる。
①リズム(音楽)は私たちの仕事
②大成功する
③素晴らしい1日
ラボで「自身の音楽性の追求」の研究の成果として、作品(CD, レコード)が完成したのかご満悦の表情。
ところで、今回のMVには今までに無かった要素が現れた。それは広告だ。
ラボのレーンに流れるリップスティック。
Red VelvetがイメージキャラクターとなっているETUDE HOUSEの"MATTE CHIC LIP LACQUER"だ。
アイリーンレッド: RD303
スルギバーガンディ: RD302
ウェンディブラウン: BR401
ジョイグレープフルーツ: OR201
イェリピンク: PK003
MVで映ったもの: PK002(ウィンクピンク)
品番はご参考までに。
考察とは大きく話が逸れますが、このマットシックリップラッカーのCMが個人的にとても好みなので興味のある方は是非ご覧下さい。
では何故これまで無かった広告の要素が突然現れたのか。それは製作陣に理由があるのではないかと考えた。
と言うと、この曲は実はTWICEの作曲/編曲などにも携わるCazzi Opeia, Jonatan Gusmark, Lud vig Evers a.k.a Moonshineら3人もが「Power Up」を作ったのだ。
TWICEも"What is love?"MVで自らがイメージキャラクターを務めるコンタクトレンズの広告が見られた。
同じ製作陣による方向性なのか、はたまたこれからのKpop界におけるMV×広告の風潮なのかは現時点ではまだ分からないが今後が楽しみだ。
さて、MVに話を戻してラボの奥にあるテレビに注目しよう。
紫のバーのみが出っ張っており、それをイェリ自身が押し込む描写がある。
勿論これはイェリが加入した事のメタファーだ。
そうして「完全体」となった5人は外の世界へ向かうのだ。
ラボから外の世界へ出た5人の表情はとても晴れやかで、ウェンディが持つ本には"Carpe diem(今この瞬間を楽しめ)"とある。
大衆の前でパフォーマンスをするアーティストとしての心構えにも捉えられる。
また、青い空に森のコントラストが「Hapiness」を彷彿とさせるこのカットでは衣装に"13"とある。
13と言えば「13日の金曜日」など不吉なイメージの方が強くありそうだが、そうでもない。
一方では「エンジェルナンバー」とも言われ、とても良い数字なのだそう。
1は「前進, 個性」3は「創造性, 成長」を表し、
13は「パワー」を持った数字なのだ。
(ex: トランプのキングなど)
今回のMVが伝えたかったのはまさに彼女たちの「個性を伸ばして創造的なグループへとパワーアップした姿」なのだろう。
具体的には
①メンバーのそれぞれが個人的に成長し
②1人1人の良さをリーダーでありまとめ役のアイリーンが上手く配合し
③グループとして成長したRedVelvetという花を咲かす
といった次第だ。
そしてこの成長にはイェリの加入が大きな意味を背負っているというメッセージも込められている。
「Red Flavor」では単にメンバー個人が自分自身へのインタビューを通して幼い頃からの成長を描いた作品であったが、今回の「Power Up」はグループとしての成長(=パワーアップ)を描いているのだろう。
ここからは冒頭のアイリーンについて考えたい。
初めの部屋が溶けた理由は彼女が使ったアイロンの熱が原因と仮定しよう。では何故そのような事をしたのだろうか。
それは、恐らく「現状からの脱却」を図ったのではないかと考えられる。
初めの部屋は黄色と青色の部屋だった。
そう、黄色はスルギで青色はウェンディを表す。この2人はメインボーカルだ。
他のピンク(アイリーン),緑(ジョイ),紫(イェリ)については小物程度。
ところがピンクの液体が流れ出てラボである部屋は全体的にピンク色になる。
ここではアイリーンが先導して奥の「どの色も偏っていない」テレビへ向けて研究を進めていた。
つまり、今まではメインボーカル2人のカラーが強かったが、今回からは5人全員のバランスが良く調和の取れた音楽性であるという意思の表れと考えた。
第三章: まとめ
①「Red Flavor」は個人的な成長に対し「Power Up」はグループの成長がテーマ
②イェリ加入のメタファーが多分に含まれている
③メンバーのバランス性を重視した音楽性に対する姿勢も感じられる
あとがき
「Power Up」考察いかがでしたか。
秋冬のシックな雰囲気も大好きですが、春夏の溌剌としたRed Velvetも本当に良いですね。
そして今作は案の定ウェンディちゃんにやられました。ツインテールが似合いすぎの可愛すぎで… オレンジメイクもよく似合ってて素敵です。
全く話が変わりますが、MVの中に広告がある事に関連して個人的に推したい作品をこの場を借りて紹介します。
INFINITEの「Request」です。
これはSAMSUNGとのコラボで、MVはGALAXY MUSICとGALAXY Note3を見事に駆使した作品。初めて観た時は斬新さに感激した覚えがあります。
元々KpopにハマったきっかけはINFINITEだったのですが、これはMVもダンスもメロディーも、そして何より歌詞が素敵で自分の中で1,2位を争う好きな曲なので、もし良ければ是非ご覧になって下さい^^
さて、このRed Velvet考察も残り1作となりました。そこでTwitterでは先んじてアナウンスしたのですが、次に考察するグループを募集します。
現時点では①EXO②BTS③NCT④f(x)を考えていますが、それ以外にもリクエストがあればブログコメントやTwitterにご連絡頂けると嬉しいです。
あとがきが長くなりましたが、年内最後にまた更新ができてホッとしています。このような超個人的なブログにお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます。
また来年も更新が少しでも楽しみになるブログを目指して頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
それではまた。 エト
皆様良いお年をお迎え下さい^^