【Red Velvet】행복(Hapiness)考察
初めまして、エトです。
RedVelvetの「Hapiness」を考察しました。
※当ブログは個人的趣味の考察ブログですので公式の解釈では無い旨を予めご理解下さい。
第一章: ティザー写真の謎
I. ジョイの謎
・左端のジョイ以外のメンバーは驚いた表情。
・ジョイの横にのみ蜘蛛(幸福,自由の象徴)がいる。
✒︎ ジョイは「何か」を既に知っていた?
Ⅱ. 王冠の謎
・ジョイだけ丸い宝石のようなものがついている。
・アイリーンのみ自身のカラーと異なるオレンジの王冠を被っている。
・別の写真↓ではスルギだけが王冠を被っている。
Ⅲ. 鳥の謎
・ウェンディの方向へ鳥が2羽飛んでいる。
・フラミンゴが2羽いる。
→ フラミンゴは「幸福」の象徴であり、2羽を合わせると首の形からハートマークが浮かび上がる。
Ⅳ. 色の謎
・中央の唇はメンバーの色に分かれているが、アイリーンのみ自分の位置にいる。(あとは1つずつズレている)
・頭の花の色がアイリーンとウェンディには無い。別の写真↓からも確認ができる。
Ⅴ. ピン写真の謎1
・スルギのみアップ写真。
・ジョイのみ正面を向いていない。
・上段2人と下段2人で頭の花飾りが異なる。
Ⅵ. ピン写真の謎2
・アイリーンとスルギの目線は真っ直ぐ。
・ウェンディとジョイは伏し目。
・ウェンディのみ顔を半分隠し、写真も横向き。
・ジョイの象徴である「鳥(ここでは恐らくダチョウ)」の羽根がウェンディの写真でも確認できる。
Ⅶ. ジョイの謎2
・ジョイのみ数字の入った服,背景が白色。また、彼女の足元には宇宙が広がっている。
・他の3人は頭に「花の帽子」を被る一方、ジョイだけは「花冠」である。冠は地位の高い者が被る事ができる。
・ジョイから生えているのはクジャクの羽の根元(あるいは何かの葉)に見える。
・地面には4つのパイナップルがある。
✒︎ クジャクの羽もパイナップルの皮も「100の眼を持つもの」と言われている。
第一部まとめ
・ジョイは特別な存在
・スルギも3人と少し異なる部分がある
・アイリーン、スルギは同類か
・ウェンディ、ジョイは同類か
何がどう特別なのか、どう違っているのかについては現時点では何も分からない。この謎はMV考察を見ても分かるように「Hapiness」に関するものでは無いと考えられる。
つまり、第一部で浮上した謎はほぼ「RedVelvet」というグループの謎である。
第二章: MVの謎
筆者はジャケット写真とMVを観て「Hapiness」という作品に以下3つのポイントがあると考えた。
①メンバーが「Hapiness」を探すストーリー
②本当の「Hapiness」とは何か?
③現代の「Hapiness」の多様性
これら①〜③を1つずつ紐解いていく。
①「Hapiness」を探す4人の航海
赤いオウムが「Hapiness」の世界へ誘う。
オウム(鳥)はジョイの暗喩だろうか。
「Hapiness」の世界にいる動物を確認すると、鹿、フラミンゴ、蝶、鳥、そして猿がいる。
ここで初めて登場した猿。古代エジプトでは「守護」を司るとされた。彼女らが居る「Hapiness」を守る意味が込められているのではないか。
白い雲が漂う空については「理想の世界」あるいは「悩みの無い世界」を表現していると予想。
✒︎ つまりRed Velvet達は「理想的な自由な世界で幸福(=悩みの無い状態)を見つける」のだ。
この間スルギが話す台詞は以下の通り↓
"Sometimes, you gotta be bold! Just rock the world!"
(たまには大胆にいこう!世界を揺さぶるのよ!)
"Boo-Ya!"という掛け声と共に散るのは緑色の羽根。「自由」を表し、ジョイとの関連性も伺える。
次に多く見られるピンクやイエローの飛散物は羽根では無く紙吹雪のようだ。ブルーの飛散物は見えない。
✒︎ ジャケット写真の表情から、ジョイは既に「Hapiness」を見つけたと推測。あとの3人を連れて、アイリーン→スルギ→ウェンディの順に「Hapiness」を見つけるのではないか。
ジョイとアイリーンは花の帽子
スルギとウェンディは王冠を被っている。
→ 帽子には「自信」が現れると言われ、帽子の大きさによって「自信度」が比例する。顔を隠すような帽子は逆に「自信の無さ」を表す。
歌が始まると初めに登場するのはアイリーン。
服装はセーラー服のようなデザイン。
下の「車」と、右の「舵」が考察のカギになる。
まずRedVelvetと言えば「車」がよく登場するが、
運転席に座るのは毎回アイリーンなのだ。
(MV: Automatic, Ice Cream Cake, Dumb Dumb, Bad Boy)
望遠鏡や双眼鏡からスルギとウェンディを観察。
またジョイとベッドに腰掛けているシーンでは、ジョイの右にユニコーンのネオンサインが確認できる。左のネオンサインはよく分からないが、この流れなら鹿の頭に見えるのが妥当かもしれない。
(確信が無いので断言は避けます)
✒︎ つまりアイリーンは、スルギとウェンディが「Hapiness」を見つけられるように導く「舵取り役」なのである。
そしてアイリーンの周りの物をよく見ると、リップスティックに猫、宝石などがある。
→リップスティックや猫には「女性」宝石や猫にも「豊かさ」という意味があることから、アイリーンは"女性としての豊かさ"=「Hapiness」を手に入れていると考える。
✳︎ここで余談ですが彼女の傍にある赤い宝石について…
これまでジャケット写真やMVで主にアイリーンの傍に何度も登場するチェリーは「赤い宝石」とも呼ばれる。
先程のジョイでもパイナップルとクジャクにおいて同じ現象が起きていたことから、もしこれが意図的ならばSMは相当壮大なプロットを練っているようですね。
それはさておき、ウェンディの「鹿」に焦点を当てる。
ウェンディがソロで登場して以来、何故か彼女のモチーフ「鹿」は真っ白である。
しかし、一番最後にメンバー全員が "Hapiness!" と叫ぶ場面で「鹿」は本来の茶色の姿になっている。
→ つまり、自信も無ければ自分の色も分からなかったウェンディは最終的に「Hapiness」を見つけることができたのである。
上の場面ではウェンディのみがまだ鏡の中に「白い鹿」を飼っていたが、下では自信溢れる姿で"Shine On Me"(私を照らして)と歌っている。
→ その後はもう茶色の鹿しか登場しないため、恐らくこの時点でウェンディは「Hapiness」を見つけたのだろう。
これで無事4人全員が!と思いたいところだが、残念ながらスルギが「Hapiness」を見つけた根拠が不明。
この場面以降では無いか?とも考えたが、そうなるとどうも時系列が合わなかったり。
ウェンディだけが鏡の中に白い鹿を飼っていた場面では恐らくスルギは既に見つけた状態だと考えているため、切り替え地点の発見については今後も継続して考察を進めたい。
②本当の「Hapiness」とは何か?
歌詞を見れば、この作品が「ヒッピーの精神に基づいている」事がすぐに分かる。元来ヒッピーは "happy" が訛ってできた言葉とも言われるくらいなので想像に容易い。
→ ヒッピーは「お金や名誉」を批判し、「平和や自然」を重んじる。
分かりやすい歌詞としては
"こんなMoney あんなPower そればかり追い掛けて
大人達が辛そうに見えるわ 彼らは本当に幸せじゃない
嬉しい事が 素敵な事が
世界は本当に沢山あるところなのよ
こんなMoney こんなPower
私達は興味を失ってしばらく経つわ"
というところ。
それまでMVでは宝石や車、高層ビルなどのヒッピーとは逆の「富」の象徴が沢山登場した。
だが、ここで崩れてくる「お金と車」。
つまり彼女たちの「Hapiness」は物的な豊かさでは無く、精神的な豊かさなのである。
③現代の「Hapiness」の多様性
ここ数年の風潮として、あらゆる「マイノリティー」を受け入れる精神態勢が浸透し、「固定概念の崩壊」が急速に進んでいる感がある。
何故そのような事を書いたかと言うと、「Hapiness」にはLGBT(性的マイノリティー)肯定のメッセージが込められているという説があるのだ。
真偽はともかく、まずは要素を洗い出してみよう。
画面中央に三角のピンクのオブジェがある。
三角のピンクと言えば「ピンクトライアングル」が真っ先に思い浮かぶ。
詳しい経緯は省略するが、LGBTのシンボルマークとなっていた歴史がある。
「ピンクトライアングル」はLady Gagaの「Born This Way」MV冒頭にも登場。
"例えゲイやノーマル, バイ, レズビアン,性転換をしたって 私は正しい道にいるのよ"
と歌ったあらゆる多様性を肯定した名曲である。
また、アイリーンの両脇にある「チェリー」は多様な性的マイノリティーの中の特定の人々を指す言葉になっているのである。
そして左上の背景「赤,オレンジ,黄,緑,青,紫」は現在のLGBTシンボルマーク「レインボーフラッグ」である。先程のピンクトライアングルはナチスに由来する為、現在ではこちらにシフトされている。
アイリーンを指すピンクは無いが、元々8色だったレインボーフラッグの案にピンクがあった。
また、紫についてはMVや写真でも幾つか確認ができるが、そもそも原色タッチの強い作品なのでこじつけにならないようここでも断言は避ける。
ただ新メンバーイェリのカラーコードは「紫」である事が関連付いているならばどうだろう。
この説の筋を通すならば、ジャケット写真で何故かアイリーンがオレンジ,スルギが黄色の王冠を被っていた事も不思議ではない。
特徴的な登場をしたピンクのベアー。
クマになる前はただの丸いボールのような形をしていたのは、年に1度開かれる非常に大きな規模のLGBTの権利拡大集会「ピンク・ドット」に由来するとも考えられる。
歌詞の中でメッセージ性を感じる箇所はここ。
"달라 달라 나는 좀 긍정의 힘을 나는 믿고 있지"
(違う 違うの 私はちょっと肯定の力を私は信じてるのよ)
あとがき
RedVelvet「Hapiness」考察いかがでしたか。
SMの得意技の暗喩が盛り沢山で頭がパンクしそうでした。また、今回だけでは解決しないグループ的謎も沢山あるようです。
個人的感想ですが、この曲は歌詞が凄く良いなと思います。EXOの「MAMA」にも通じるところがありますね。
RedVelvetは謎が多いグループなので、以前はちょこちょことTwitterの鍵アカで考察をしていたのですが、写真や文字数の縛りがあるのでブログを選んだ筈が、今度は書きたい量が膨大で苦労しました(笑)
考察は自身の「シナリオ」に沿わせたいという意識が働くので、無理なこじつけにならないように今後も気を付けながら楽しんで更新していこうと思います。
解釈違いや他のご意見等あれば教えて頂けると嬉しいです。リクエストもあれば順次できる範囲で行ないます。現時点ではEXOやBTSも更新予定。
それではまた。 エト