【Red Velvet】SAPPY考察
こんにちは、エトです。
今回は「SAPPY」の考察です。
「Dumb Dumb」考察をご覧頂くとより理解が深まると思いますので、宜しければ是非。
第一章: MVの謎
タイトル「SAPPY」には「ばかな」という意味がある。まさに「Dumb Dumb」と同じ意味。何か大きな関わりがありそうだ。
早速MVの内容を確認しよう。
舞台は「Dumb Dumb」と同じく工場。
スルギがハンドルを回すと、歯車が一斉に回り出す。
工場でのメンバーそれぞれの役割は何だろうか。
まずはスルギ。
ラインの開始やカセット等を扱う事から「システム」を担当しているようだ。
続いてアイリーン。
「Dumb Dumb」で無表情でスタンプを押し続けていた彼女に表情が戻った。
レジを用いた仕事から「経理」だろう。
イェリはノズルやパイプに囲まれた場所にいる事から「機械管理」と思われる。
ウェンディとジョイは同じところでよく一緒に見られる。生産物を運ぶ様子から「営業」のような立ち位置だろうか。
ではこの工場では一体何が生産されているのだろう。
システム担当のスルギが持っているソフトには「FOAM TRUCK」とある。直訳すると「泡のトラック」だ。
恐らくこの赤い車がトラックで、袋に入った物が泡を指すのだろう。ウェンディやジョイが生産物を運ぶ役割であろう事から、ここは「泡工場」と考えられる。
この「泡」が大きなカギとなる。
泡と言えば何を思い浮かべるだろうか。
筆者はまず「バブル」次に「泡沫」と考えた。
バブルは勿論「バブル経済」の事だ。
そして泡沫は「儚く消える幻想」のような存在。
この2つを組み合わせてこれ以降は泡を「お金」と仮定して考察に入ろう。
Ⅰ. お金が全て?
冒頭でも少し触れたように、メンバーは「Dumb Dumb」とは違ったしっかりとした表情で、それぞれの仕事に取り組んでいる。
屋上でこのような行動を取っているのは、恐らく仕事で得た収入でバカンスに行く事を夢見ているのだろう。
たくさんの泡(=お金)を積んだカートを楽しそうに押しているのは、彼女たちの生活が潤ってきた事を表すのだろう。
お金持ちになってとても嬉しそうだ。
しかし、いつしかお金の先にあるバカンスなどの「夢」を忘れ「お金」が目的になってしまっていた。
その為かバカンスの想像も吹き飛んでいる。
お金に埋もれて「自我」を失ったようだ。
お金が目的になるとより多くの時間を仕事に費やす事になり、以前よりもハイペースで取り組んでいる。
毎日残業をしているのか、疲労困憊気味。
彼女のノートには"IRENE"とある。ただ働くだけの人間になったアイリーンは自分が何者なのか自問自答しているのだろう。
しかし、そんな日々は長く続かない。
初めは落ち着いていた圧力計、つまり彼女たちのキャパシティやストレスが、
悲鳴を上げていた。
ようやく無理をしていた事が目に見える形となって現れ、慌てるメンバー。
彼女たちの目を眩ませていた泡。
ようやくその存在に気付き、彼女たちは目の前を邪魔していた泡を取り除く。
同じく悟ったようなイェリの表情。
お金に埋もれていたアイリーンも、再び自身の姿を取り戻したようだ。
Ⅱ.バブル経済への懸念
ご存知だと思うが、バブル経済について簡単に整理しておこう。
"株や不動産価値が実際の価値に見合わないほど上昇している状態"を表す。
厳密に言うと語弊が生じるだろうが、国民が「自分がお金持ちだと錯覚した状態」だ。
実際の価値から離れた不動産等価値がどんどん膨らみ、いずれ泡のようにぱちん、と弾けてしまう事からバブルと呼ばれている。
現在の韓国がややそのような印象。株価や不動産価値が上がっているが、このまま幻覚を見続けているといつか大不況に陥ってしまう。
MVでは(まやかしの)好景気にはしゃぎ、ショッピングにバカンスと大盤振る舞いのメンバー。
バブル経済の時は、まさに自分の姿がこのように見える。
しかしこのような状態では他国との貿易等で必ず問題が生じる為、金融の引き締めを行うと、
それまで買い占めた株や不動産の価値が暴落し、皆が捨て始める。
そしてお金持ちという幻想から覚めるのだ。
バブル経済の流れは以上の通りだが、もう一つ気になる点がある。バブル経済にやや間違えやすい「インフレーション」についてだ。
この写真をどこかで見た事がある人は少なくないと思われる。インフレとは「物価が上昇」している状態だ。
物価が上昇すると生活が大変なのでは、と思うがその分賃金も上昇しているので特に問題は無い。
しかしそれが過剰になると、パン1つ買うのにカートいっぱいのお金が必要な事態にもなり得る。
上に載せた写真のように、価値が下がりおもちゃにまで成り下がったお金と彼女たちの姿や、
莫大なお金に囲まれながら全く幸せじゃなさそうな表情にそこはかとなく「インフレーション」を感じた。
以上が「泡=お金」に見立てた考察である。
第二章:「Dumb Dumb」との類似点
このMVを見て日本版「Dumb Dumb」と思った方も多いだろう。
その既視感を洗い出してみよう。
①工場
②圧力計
③同じ物が増殖した様子
④車
⑤箱
全てでは無いが、おおよそこれらに見覚えがあったのではないだろうか。
また、ストーリーで言えば「Dumb Dumb」は"資本主義社会による人間の歯車化からの脱却"を図り工場から脱出した。
今度もアイリーンが工場の扉から様子を伺っている。
建物を見ると初めは何とも無かったが、終盤には煙が上がっている。
第一章で考察したストーリーから推測すると、彼女たちはやりがいのある仕事、つまり賃金が目的ではない仕事を求めて脱出したのだろうか。
ただ、今までのMV考察の通りRed Velvetのポイントは
①MVのストーリー
②グループのストーリー
の2つがある為、必ずしもMVの不思議な現象に①が当てはまるとは限らない。筆者は浮遊する車と脱出については②の意味合いを含んでいると考えた。
Ⅰ. スルギの間違い探し
MVでは間違いさがしのような要素が見受けられた。
個人の間違い探しはスルギを除く4人。
何故スルギの分が無いのか。
可能性の1つとしては、ゲームのプレイヤーがスルギであるという事だ。
以前スルギはバラエティで「私間違い探し本当に苦手…」と言っていたのは関係があるのでしょうか。
Ⅱ. それ以外との類似点
まずは「Rookie」
ドアとアイリーンの意味ありげなショット。
そして「RBB」のイメージ写真。
アイリーンがつけていたリボンとスルギのリボンの姿形が非常に似ている。
また、ダンスでは
「Peek-A-Boo」や、
「Butterfly」との関連。
あとがき
「SAPPY」考察いかがでしたか。
今回のMVは本当に可愛いですよね。
日本の作品はパステル系の色調なのか、やっぱりイェリの良さが存分に引き出されているなと思いました。
「Cookie Jar」もそうですが、頭につけたキラキラのビジューが似合ってて素敵でした。あとアイリーンとのラップがすごく良かったですね!
ジョイの歌声は澄んでいて綺麗だし、スルギの髪色と衣装は本当に似合ってて格好良いし、相変わらずウェンディは何しても可愛いし(贔屓)で大満足でした。
ここで一旦Red Velvetの考察はカムバ待ちとなりますが、グループの世界観のまとめをちょくちょく書いてるので、まとまり次第上げるようにします。
そして恐らく次の連載はf(x)になると思います。
リクエストを頂いているEXOも必ず連載する予定ですが、何せ量が膨大なので下調べに時間がかかる為もう少々お待ち頂けたら嬉しいです。
レドベルちゃんの素敵な世界観をご紹介するのは一旦終了しますが、引き続き様々なグループの魅力を紹介していきますので、今後とも是非楽しんでいって下さいね^^
それではまた。 エト
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